PROFIBUS通信を解析するアナライザ機能、オシロスコープ機能、そしてマスタ機能が合体した強力ツール ProfiTrace 2(プロフィトレース 2) USB接続PROFIBUSアナライザ |
紹介
・ProfiTrace2は、定評あるPROFIBUSアナライザ・ProfiTraceの機能に、オシロスコープ機能とPROFIBUSのマスタ機能を付加しました。
・アナライザProfiTraceはPROFIBUS上を流れる信号の内容を収集、記録、解析しますが、オシロスコープ機能をつけることで、PC上で信号波形も観測できます。したがって、信号のノイズ、反射、波形のゆがみをそのまま観測して、いわゆる通信の品質を判断できます。従来、PROFIBUSシステムをチェックするときは、アナライザのほかに、別途オシロスコープを用意していましたが、ProfiTrase2は1台で2つの機能を実行します。
また、マスタ機能により、機器のID番号、診断情報、コンフィギュレーション情報を取得できます。マスタはClass 1と2を同時に実行できます。ProfiCaptainの機能がそのまま入っています。
・従来のProfiTraceと比較して大きなメリットは;
- オシロスコープ機能を内蔵しているので、波形の品質が分かる。特に指定した機器にトリガをかけて波形を監視できます。オシロスコープを別途購入することを考えると価格メリットがあります。
- マスタ機能のうち、Class1機能を使えば、PLC等がなくても、PROFIBUS通信を動作させることができます。
・ProfiTrace2はオランダのPROFIBUS技術センター・PROCENTECが開発したものです。
使用された方の声
エンジニアリング会社殿のコメント
トレーニングでご教授いただいた内容を踏まえ、おかげさまで、時々起こるバスエラーの問題を解決することができました。
機械の中で曲がる場所に敷設されているフレキシブルケーブルが損傷しており、波形が大きく乱れておりました。
リピータが多数あるような大規模なバス構成でも、セグメントごとに接続して辛抱強く調べていけば、原因は絞り込めるといことが分かり、今後のメンテナンス上非常に有意義な経験ができました。
国内オートメーション機器メーカー殿のコメント
PROFIBUS機器開発のため、ProfoTrace2(ProfiCaptain付き)を購入しました。
ProfiTrace2の目的に応じた機能は、現場の声を受けて改良されてきたのだろうことが容易に想像できます。
ステーションLIVE LIST、トレースのフィルタ機能、色分けなど、慣れてくるとかなり分かりやすいと思います。
(GUIはそれほど洗練されているとは思いませんが・・・本質ではないでしょう)
何より安定動作する点が、こうしたアナライザとして(当たり前ですが)安心感を感じています。
今回の商品開発において、幅広く活躍してくれていると感じております。
特長
・アナライザとしてはProfiTraceの機能をそのまま踏襲
12Mbpsまでのスピードをサポート
PROFIBUSのバス速度の自動検知機能付です。PROFIBUS PAにはアダプタをつけて対応します。
・オシロスコープ機能
タイムスケール:50nsecから500msec
電圧スケール:0.5から5V (1目盛りあたり)
カーソル移動(時間軸と電圧軸)<BR>
Aライン、Bラインの電圧、または差分電圧を表示
信号のスタート時をトリガで捕らえることが可能
ソフト仕様
・サポートOS: Windows XP, Windows Vista, Windows 7, Windows 10 (Windows 8の場合は本ページのマニュアルダウンロード項の「Windows8でのインストール手順」を参照してください)
・言語 :英語仕様 (日本語OSで使用可能)
・アナライザ機能 ProfiTrace2で提供
・マスタ機能 ProfiCaptain2で提供
・オシロスコープ機能 ScopeWareで提供
・Topology Scan機能で自動的にシステム構成を検出
ハード仕様
・PROFIBUSとUSBの信号変換のため、ProfiCore Ultraを用意。
・PROFIBUSラインとはPGポート付コネクタの背面ポートで接続
(PROFIBUS DPの場合)
・PCとはUSBインタフェースで接続
・12MbpsまでのすべてのPROFIBUS DP通信スピードをサポート
・PROFIBUSラインとは絶縁
画面例
・画面説明 Live List (ProfiTrace2)
Live List画面では、PROFIBUSシステムに接続している機器の稼働状態を色で識別して、表示します。そのため、どの機器との通信が正常に動いていないかをすぐに判断できます。
色の意味は:
緑:機器はデータ交換モードにあり、正常に動いている
黄色:機器との通信が停止している
赤:スタートアップ時のパラメータ設定に間違いがある
紫:スタートアップ時の通信データ長の設定に間違いがある
運転中に機器にトラブルが発生した場合、赤のシグナルが点滅します。
また、機器はGSDファイル名だけでなく、機器名(英文字)で名称を表示することもできます。
・画面説明 Message recording (ProfiTrace2)
PROFIBUS上に流れるすべてのメッセージを収集できます。収集できるメッセージ数は、オプションで変えることができます。また、古いデータを捨てながらエンドレスにデータ収集を続けることもできます。メッセージのフィルタ、トリガ、サーチ機能もあります。
・画面説明 Scopeware
PROFIBUS上の電圧波形を画面に表示できます。また、機器を指定して、その機器の発生する波形を簡単にチェックできます。
時間軸:1目盛りあたり 50ナノ秒から500ミリ秒までAライン、Bライン別の波形と、B-Aの合成波形の選択表示ができます。
PROFIBUS PAの波形観測にはアダプタをつけます。(PAプローブUltra)
・画面説明 Bar graph
Bar graph画面を見ることで、各機器からの波形電圧の一覧を観測できます。
・画面説明 Topology scan
PROFIBUS DPの速度が500kbpsまたは1.5Mbpの場合、システム(セグメント)の終端にProfiCore Ultraを接続して、システムの配線情報をチェックします。このとき、マスターをストップする必要はありません。
・画面説明 Reporting
Reporting機能を使って、PROFIBUS システムの状態レポートを簡単に生成できます。
・画面説明 ProfiCaptain
ProfiCaptainを使って、簡易的にスレーブ機器を接続し、PROFIBUSシステムをつくることができます。また、Class2マスター機能を使って、Set_Slave_Address機能により、PROFIBUS PA機器などのアドレスを設定することができます。
機能
オーダーコード | 機能 | 用途 (概要) | 価格(税込) |
ハードウェア(ProfiCire Ultra)+ソフトウェア | |||
37021 | ハード:ProfiCore Ultra, USB cable, タップコネクタ、キャリングケース ソフト:ProfiTrace2, ScopeWare,Bar graph, Topology Scan, Reporting |
データキャプチャと波形の監視ができるもっとも使用する機能の組み合わせです。PROFIBUSの安定性のチェックには波形の監視が欠かせません。 | 566,500円 |
38022 | ハード:ProfiCore Ultra, USB cable, タップコネクタ、キャリングケース, PAプローブUltra ソフト:ProfiTrace2, ScopeWare,Bar graph, Topology Scan, Reporting, OPC server, ProfiCaptain2 |
37021に簡易マスター機能を組み合わせています。機器の開発などで簡易マスターを使いたい時に最適です。 | 770,000円 |
30021 | ハード:ProfiCore Ultra, USB cable,キャリングケース ソフト:ProfiTrace2, (他の機能は後でオプション購入可能) |
データのキャプチャができます。メッセージの解析をしたい場合に使います。別途タップコネクタのオーダーをお勧めします。 | 341,000円 |
その他 | |||
13020 | タップコネクタ | 28,600円 | |
101-00052B | タップコネクタ M12用 | 34,100円 | |
90001 | ソフトインストールサービス | ご購入いただいたProfiTrace2のソフトをお客様のPCにインストールします。(ご希望の方のみ) | 66,000円 |
注1;価格は送料を含みます。
価格は予告なく変更されることがあります。
注2;タップコネクタとは、PROFIBUS DPのD-Sub9ピンコネクタとProfiCore Ultra 間のケーブルです。
PAプローブUltraとはPROFIBUS PA接続用の変換コネクタです。
注3:オーダーコード38022のProfiTrace2についてお試しの貸し出しをします。
貸し出し価格は、33,000円/1週間となります。国内に宅配便で配送します(お届けの送料は価格に含まれます)。PC(お客様ご用意)にソフトをインストール後、ご使用ください。期日までに、返却お願いします。(返却の送料はお客様にてご負担お願いします)。なお、本サービスは機器の機能の検討のためのサービスです。